著作:ヤマシタトモコ
2055年。わたしたちの町・花井沢町は、ある事故に巻き込まれ外界から隔離されてしまいました。どこにも行けず、誰もやってこない。いずれ滅びるこの町で、わたしたちは今日も普通に生きています。焼き立てパンが食べたい! パン屋を目指す女の子。閉ざされた町で、「どこにでも行ける魔法のじゅうたん」――小説を書く作家。望まない妊娠をし、子供を身ごもった女性の慟哭。町で起きる喜びと悲哀を、静かにつづる連作集。
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総合 (9件) ブクログ
see_you_cowboy2016年2月21日
ある日突然境界線が出来て外界から遮断された町、花井沢町。絶望の中の希望。それは図書館だったり、映画館だったりする。高齢化し、経済は変容し、未来に希望の見えない閉塞的な世界。花井沢町は、私が住んでいる世界と変わらない。
かわず2016年2月12日
あれから数年後とか数日後とか色々。
レズビアンの二人が悲しい。「お母さんになりたい」ってのが悲しい言葉になるなんて。つらいな。
ksnkaym2016年2月12日
月並みな表現ではあるけれど、
どうしようもなく閉じ込められて死んでいくだけの街のなかで、そこでもひたむきに生きることの重みを感じた2巻。パンの話がよかったです
主人公2人しあわせになれ
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