著作:山田芳裕
茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部(ふるた・おりべ)。天才・信長(のぶなが)から壮大な世界性を、茶聖・千利休(せんのりきゅう)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。「美」をめぐる確執が、利休を秀吉(ひでよし)暗殺へと駆り立てた。今焼で覇を唱えんと、伊達政宗(だて・まさむね)を弄ぶ織部。生か死か、武か数奇か、それがますます問題だ!!
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総合 (9件) ブクログ
masaki05122016年4月18日
橋立茶壺 秀吉が執拗に欲した利休の愛器。日本三景の一、天橋立から命名されたという「言語を絶する名品なり」(山上宗二評)娘は売ってもこの茶壺だけは断じて譲らず、利休自刃の一因ともなる。
引木鞘(ひきぎのさや) 別称・狂言袴。利休最晩年、...
フィリップ・まろ2011年8月30日
毎回そうであるが、この巻でも驚くべき凄まじいシーンが随所に見られる。
大名同士の茶室での殴りあいの喧嘩あり、密室での毒殺あり。
京の都大路での古田織部と伊達政宗の大がかりな小芝居。語義矛盾を覚悟の上で僕はそう呼びたい。
そ...
本は人生のすべて2011年6月28日
利休と織部の問答。「あなたは世に何を広めたいのですか?」「己を見つめ直しなされ」
家康と利休の対面も鮮烈。三国志にもよく命を賭した舌戦が繰り広げられるが、対話とはどこまで強烈なのか。
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